◆Chapter 2-6: 騙し合い
ソリチュードの城門前広場。広場を囲む宿や商店、建物裏の薄暗い一角にその入口はあった。地下の下水道、ドール城の牢屋、アンダーワークと呼ばれる地下街、上品な上層街とはまた違った世界への口だ。二人の鍛冶見習いはその入口前に立っている。ブラッキーは昨日自分がジャリー・ラに教わったばかりの地下道入り口に、今度はケイドを連れてきていた。ワクワクしながら屋根伝いに建物裏にやってきた青年は、入り口の薄汚れた蓋を見...
2017
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◆Chapter 2-5: 空回り
上級王トリグが公衆の面前で暗殺されるという衝撃的な事件から一夜が明けた。いきなり王を失ったブルーパレスの混乱はとても収まるようなものではなく、実質機能が麻痺したソリチュードの指揮はスカイリムの帝国軍を統括するテュリウス将軍が執ることとなった。上級王が弑され、ウルフリックが門を破った直後、将軍はすぐさま居合わせた兵士たちを臨時編成で送り出していた。相手を見失うわけにはいかない。その後、ソリチュード上...
2017
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