4E201 - The Unsung Chronicles of Tamriel

¡Hola! Mi nombre es Moqueue. Encantada.
Aquí es el anexo de [ Bienvenido al escondite de Euphemia ].

4E201

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2016  02:57:15

◆Chapter: 1-3 異邦人

(あれ?・・・この人、船で行かなかったんだ・・・)


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数日前に港で見かけた乗客の一人が酒場には居た。
ダンマーにしては大柄な男で、肩までの長い髪をしていた。
彼は机に向かって物静かに、ノルドの目の色で本に視線を落としている。


「何か用か?」


「えっ! い、いえ。」 イェアメリスはあわててかぶりを振った。


「あ、明かりに目を慣らそうとしていただけよ」


長く見すぎてしまったらしい。

苦し紛れに言い訳すると、彼女は先ほどの凝視を無かったことにするかのように、きょろきょろと店のあちこちに目を走らせた。更なるごまかしが必要そうかと迷ったが、次の言葉でそんな気持ちも吹き飛んだ。


「近いな・・・離れてくれ、酒場女。」


男は、鼻にしわを寄せると、パタンと本を閉じた。「匂うんだ・・・」


「え・・・」 一瞬、何を言われたか分からなかったが、飲み込めてきた彼女の顔に怒りが浮かび上がった。
「な・・・なによ! 失礼ね。わたしのどこが酒場女に見えるっての、それに・・・」


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ダンマーをにらみつけ、イェアメリスはドカッと荷袋を下すと、足を踏み鳴らして酒場のカウンターに向かった。
様子を見ていた女主人のフィーリアが肩をすくめると、イェアメリスは半ば聞こえるようにまくし立てた。


「なによ、あの失礼な奴!」


セロおじさんと別れたさみしさの余韻など、軽く吹き飛んでしまった。


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「あら、メリス。今日は早いわね。」


鼻息荒く、イェアメリスはまくし立てた。


「ええ、霧が出てきたから、早めに済ませてしまおうと思って。・・・でも、失敗だったわ。」


と、そこまで言って、思い出したように、腕を上げると、袖に鼻を近づけた。
匂いをかいでみる。
イェアメリスはカウンター越しに乗り出すと、彼女は小声でフィーリアに聞いた。


「ね・・・ねぇ。あたし・・・臭い?」


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ちゃんと水浴びはしている。今日もそんな汗はかいていないはずだ。
半ば不安そうにフィーリアを見る。


女主人は、何もかも分かっているというようなそぶりで、カウンターに肘をついて、人差し指で下を指した。
彼女の荷袋だ。


「これでしょ」


「え? 袋?」


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床に置いた荷袋の口は半ば開いており、幾つかの錬金素材が顔をのぞかせていた。

「あなた錬金術師だから気にならないかもしれないけど、その袋から、なにかモワ~ッと匂いがするわよ?」

フィーリアも顔をしかめている。


「そんな・・・」


何か言おうとしたとき、袋が持ち上がった。ダンマーがいつの間にか立ち上がっており、荷袋をつまむと、店の窓から外に出そうとしているのだ。イェアメリスは、慌てて袋を目で追った。


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「ちょ、ちょっとやめてよ」


ダンマーは袋をつまんだまま彼女の方を振り向いた。そしてつぶやくように言う。


「塩鉱石・・・と、カニスの根か」そのまま袋をつまんだ指を離す。


ドサリ・・・


「あ・・・」


イェアメリスは何も言えず、店外に消えていく荷袋を目で追うことしかできなかった。


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「乾いているように見えても、植物や根類と塩鉱石を触れさせると汁を戻す。塩分が吸水するのは常識だが。」


「わ、わかってるわよ。それくらい」イェアメリスは、袋の消えた窓を唖然と見て、鼻を鳴らした。


「錬金術師なら、素材の特性を考えて運ぶものだ。整理できない子か?」


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(むぐっ・・・)


図星を指された彼女は、反論しようとして何も言えなかった。
ダンマーは、席に戻ると、何事もなかったかのように再び本を読みだした。


しばらく震えて肩をいからせていたが、やがて少しだけ落ち着きを取り戻し、彼女はフィーリアに向

き直った。


「も~。今日はいいことないわ。それに・・・あたしのどこが酒場女に見えるのよ」


フィーリアは、半ば笑い、半ば面白そうに彼女を見た。


「まあ、この島じゃメリスみたいな綺麗な娘は珍しいしね。しかも香しい匂い付き。・・・で、何か用があってきたんだろ?」


「んも~、フィーリアまで言うの~?」


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イェアメリスは気を取り直して、酒場に来た目的を思い出した。
ダンマーのことは完全無視を決め込むことにした。


「そうそう。え~っと・・・キャベツとトマトがほしいのだけど」


「分かったわ。そういえば・・・今日は肉もいいのあるわよ」


フィーリアは、カウンターの上に食材を並べはじめた。


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月に一度の交易船は、食糧や工芸品、島で入手困難なものなどを大量に運搬してくる。荷揚げ直後のこの時期は、一か月の中でも一番物資が豊富な時期だ。
ここで小分けされた物資は、街道商人たちによって、モック村やファイズ・クライグといった周辺の居住地に分配されていくのだった。


「いいのって?」


「なんと、牛の肉! 領主さまに届ける分以外に、少しあまりが出そうなのよ」


「え、ほんと?!」


この時代、牛は食用と乳用に分化されておらず、主に乳製品のための貴重な資源だったため、牛肉を食べることができるのは一部の上流階級だけだった。


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「じゃあ、買っちゃう!」


フィーリアはカウンターの横で牛肉の部位を切り分けると、ボロで包みはじめた。
「匂いつけに冠キノコもつけとくわね」


「もう、匂い匂い言わないでよ」


からかうフィーリアに、イェアメリスは恥ずかしそうに返すと、思い出したように言った。


「あ、袋もつけてね。どこかの意地悪な人に捨てられちゃったから」


「はいよ。痛まないうちに調理するんだよ」


女主人に袋を受け取ると、代金を払って彼女は扉に手をかけた。


「ふーん、だ」


ダンマーに向かって悪態をつくと、逃げ出すように彼女は酒場から飛び出した。
ダンマーは一瞬顔を上げたが、すでに彼女の姿は店から消えていた。


(これでおあいこね)


ささやかな勝利感で気分を回復させながら、彼女は家路を急いだ。


(せっかくのお肉だし、”ぷぅ”にも少しあげようかしら・・・あれ、ウサギって肉食だっけ?)

いい食材を手に入れて、多少気分はもどってきた彼女は、支離滅裂なことを考えていた。


・・・


買い込んだ物資で、数日間満ち足りた生活を送ると、彼女は退屈してきた。
もともと好奇心は強いほうだ。でなければ錬金術の道に進んだりはしないだろう。



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数日前に海岸のはずれのほうで打ち捨てられているボートを見つけた。重くて運ぶのには工夫が要りそうだが、もし自分のものになったらすばらしいわね、そう彼女は考えていた。小船があれば、沖の無人島いくつかに、新しい採取場所を持てるかもしれなかった。


そんなことを考えているとき、彼女はたんすにセロの忘れものを見つけた。
彼女に残していったいくつかの装備や雑貨に混じって、何本か瓶が転がっていたのだ。


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スジャンマ・・・モロウィンドの地酒で、ダンマーには国民的人気を誇っている特産品だ。
自分で飲むつもりでいったんしまって、そのまま忘れて行ってしまったらしい。


イェアメリスはソルスセイム島の生まれだった。かなり強くてクセのあるお酒だが、周りにいる者はみなスジャンマを好んで飲んでいた。

少ししか飲めないが、久しぶりに味わうと、強烈な香りが鼻腔を駆け巡る。大きなキノコの家での一家の団欒。母イリアン、養父であるセロ、爺と数名の召使い、イェアメリスは懐かしい光景を思い出していた。


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さすがに一人では飲みきれない量だ。
イェアメリスはいいことを思いつき、町に向かうことにした。


・・・


キルクモアの酒場に入ると、彼女はきょろきょろと周りを見渡した。いるいる。
・・・背の高いダンマーは、相変わらずの定位置でくつろいでいる。


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イェアメリスは、テーブルに近づくと、覗き込んだ。


「今度は何だ? 女。」


相変わらずの物言いに一瞬たじろいだが、彼女はつづけた。


「ねぇ、・・・あなた、もしかして錬金術師?」


「・・・」


「ねぇ、聞いてる? トラマの根かスギタケ持ってないかしら?」


長身のダンマーは、胡乱そうに目を上げた。


「・・・俺にかまうな」


「ちょっと動かしたいものがあって、持ち運び重量上昇の薬を調合したいのだけど、このキルクモアでは手に入らないのよね。」


「・・・」


「もしご同業なら、素材の交換ができると思ったんだけど・・・」


下の階のカウンターで、女将のフィーリアが面白そうに見上げている。
ダンマーはようやく、しかし興味がなさそうに口を開いた。


「なぜ俺が交換してやらねばならない? 理由が見つからないが」


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「そう・・・残念。あたしはいい交換ができると思ったんだけどなぁ」


イェアメリスはそういって背後から取り出した瓶をドン、とテーブルに置いて覗き込んだ。

セロの置いていったスジャンマの瓶だ。


「・・・!」


一瞬、瞳孔が縮まると、男の目に初めて意思らしきものが灯った。


「おまえ。珍しいものを持っているな。」


ヴァーデンフェルが灰に埋もれて滅びた今、スジャンマを生産している場所は少ない。
かつての首都ヴィヴェクシティはクレーターの底で酸の海と化し、バルモラも灰に沈んだ。モーンホールドはアルゴニアンたちに包囲されたまま何年も持ちこたえているが、貿易どころではない。モロウィンドで都市としての機能が維持されているのは本土最後の砦であるダンマーの新首都、ブラックライト周辺、そして疎開地であるソルスセイム島だけだった。そのため、スジャンマはダンマーたちの中では高級品となりつつあったのだ。
疎開したダンマーがスカイリムにも持ち込んだと聞くが、さすがにここハイロック、しかもこんな辺境では目にかかること自体、奇跡に等しい。


男は故郷の雰囲気を醸し出す瓶を凝視すると、少しそわそわしたように見えた。


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「残念ね。」イェアメリスは、テーブルの上に瓶を置いた瓶を回収した。


「まて」


彼女は店から出ようと、踵を返した。「帰るわ」


「おい」


「理由が見つからないんでしょ?」立ち上がって、瓶をぶらぶら揺らす。


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ダンマーは慌てて言った。


「見つかったかもしれん」


・・・


数時間かけてスジャンマを1本空けた後、彼らはイェアメリスの小屋に来ていた。
ダンマーは彼女の見立て通り、錬金術師だった。


小屋の階段に足をかけたとき、イェアメリスは振り向いて言った。


「ここ、あたしの家」


森の切れ目に佇む小屋を、男は一瞥した。


「家族以外の人を入れるのは初めてなの。あなたを入れていいか迷ってる」


「理由が見つからないか」


「そうね。今のところあなたは紳士だわ。錬金台を使わせてほしいのも分かる。ちゃんとしたものは島ではここにしかないからね。・・・でも外の世界の怖い話はいろいろ聞いたことがあるわ。あなたは自分が危険でないと、どうやって証明してくれるかしら?」


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頭をかくと、男は青空を見上げた。


「面倒だな。俺が用があるのはお前ではなく、残りのスジャンマと錬金台だけなんだが。気にするなら、錬金台を外に出してくれてもいいが」


「錬金台なんて重いもの、運べるわけないじゃない」


「お前が調合しようとしている、持ち運び重量上昇の薬を使ったらいい」


「そんなめんどくさいこと、したくないわ」


言ってから、イェアメリスは彼を見て、笑ってしまった。


「あなたもあたしも、かなり面倒くさがりみたいね」


彼は肩にかけていたスタルリムの弓と、不思議な冷気をまとった剣を外して、小屋の前に立てると振り向いた。


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「そうだな・・・まあ最低限の誠意として、武器類はここに置いておく。それでお前の気が済むかは分からんが」


「面白い剣ね。まるで氷でできているみたい」


「アトモーラのくさび、と呼ばれている。冷気を発するので、錬金の素材を保存するのに便利だ。スジャンマを冷やすのにもな」


「いいわ。入って」


イェアメリスは彼を招き入れた。


・・・


彼は優秀な錬金術師だった。
イェアメリスは東帝都社に正式に認められていたものの、錬金術師としてはまだ駆け出しに近い。


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日が昇ってから、夕食の時間まで・・・スジャンマ1本=1日、ということで、彼女は3日間の臨時講師を得たのだった。


「あたしはイ・・・メリスよ。 そしてこの仔は・・・」


わきをちょろちょろ走り回る”ぷぅ”を指さした彼女に彼は言った。
「この駆け回っている肉は何だ? シチュー用か?」


「とんでもない! この仔はあたしの家族よ。」

イェアメリスは”ぷぅ”をかばうように抱き上げると、念を押すように言った。


「ぜったい食べようとしたりしちゃだめよ?」


「ぶぅ。」ウサギも抗議の鼻音をあげた。


「覚えておこう・・・」


「じゃ、始めましょ。まず初日。スジャンマ一本分。しっかり教えてくださいね、先生」


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・・・


基本無口で、最初全くしゃべらず調合例をひたすら実技で見せていた彼だったが、3日目ともなると多少は口を開くようになっていた。


「ふむ・・・お前の母親は優秀な錬金術師だったようだな」


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暖炉の火に当たりながら、イェアメリスの母が残したノートに目を通して彼はそう言った。


「シマーリン魔術師ギルドに居たそうよ。はるか昔のことだけど。」
彼女の母は、サマーセット生まれのアルトマーだった。


「5年前に死んじゃったわ。キルクモアの町とモック村の間の小高い丘の上にお墓があるの」


ノルドとダンマー、ブレトンとアルトマー、互いに所属する世界も曖昧なマンマー同士、打ち解けるまには程遠いが、身の上話をする相手などこれまで全くいなかった彼女は、ともに食事をとりながら、異邦人と当たり障りのない会話を楽しんだのだった。


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「そもそもあたしの錬金台を借りたいと言っていた目的はどうなの?」


「すでに済んだ。水中呼吸の薬を補充したかったが、お前に教えるついでに自分の分は準備できた」


「ふ~ん。海にでも潜るつもり? ・・・海と言えば・・・そういえば昨日、漁師さんたちが西の水平線上に船影を見たと言っていたわ。ちょっと早過ぎるような気もするけど、ヨクーダからの定期船じゃないかしら?」


彼はこのキルクモアでヨクーダ行の船の到着を待っているらしい。
ヨクーダ残諸島の南端、ヴォルゴン諸島には珍しい錬金の素材が多くあるそうだ。このキルクモアにも交易で多少はヨクーダの品が流通するが、庶民にはあまり触れる機会がない。やはり直接行くのが一番確実だった。
面倒ごとが嫌いで、静寂を愛するこのダンマーも、特別な素材を見つける魅力には勝てなかったようだ。


東帝都社の航路はヨクーダまでは伸びていない。残諸島に住むレッドガードの祖先ともいえる民族は、独自の航路を持っており、小規模ながらも帝国地域とは別の経済圏を形成している。このキルクモア島がヨクーダ圏に向かう帝国最西端の玄関口だった。


セロの残したスジャンマが無くなるころ、彼女は新たに疾病退散と、水中呼吸の薬を調合できるようになっていた。


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ダンマーは相変わらず宿屋に留まっているが、もう彼女の家に来ることはない。
イェアメリスは少し寂しくもあったが、また一方では普段の暮しに戻った安心を覚えていた。


・・・


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次の日、イェアメリスは少し遠出をして、モック村の先まで来ていた。
いつもの素材集めのフィールドワークの延長だ。


夕方になり、雨が降ってきた。最近はどうも天気が不安定だ。


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顔をたたく雨はどんどん強くなり、無視できない勢いになってきた。雷が時折り街道を照らす。

小屋まであと少しだったが、少し怖くなって、イェアメリスはキルクモアの酒場に飛び込んだ。


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今日は収穫の月27日・・・収穫感謝祭だ。


「あら、メリスじゃない。残念ね、無料なのは5時までよ」


「いいのよフィーリア。ちょっと屋根貸してもらいに寄っただけだから。雨ひどくって」
彼女は渡された布切れで、軽く体をぬぐうと、酒場の中を見渡した。


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上階の離れた席に、彼が座っていた。外出していたのだろうか、彼女と同じようにびしょ濡れであった。
イェアメリスは彼がいつもと少し様子が違うのを感じ取った。


濡れた体を乾かそうともせず、彼は椅子に座ってうつむいている。髪から滴る雨がテーブルの上に小さなシミを作っていた。彼は今まで見たことのないような目をして、テーブルの上のろうそくを凝視していた。

立てかけた彼の剣の下、凍りついた血が剥がれて落ちた跡が付いていたが、彼女は気づかなかった。


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彼はイェアメリスを認めると振り向いたが、一週間前の無表情に戻っていた。


なんだか、近づきがたいものが感じられ、声をかけようとした彼女は思いとどまった。

理由のない気まずさを感じて、彼女は黙って暖炉に向かうとそばに座り込んだ。


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女主人フィーリアは客たちの素振りなど気にせず、食器の片付けなどを黙々と続けている。


居心地の悪い時間が過ぎた。


(少し打ち解けたと思っていたのは、あたしの独りよがりだったのかしら・・・)


雨は一向に止む気配がなく、むしろ嵐と言っていい状態になってきた。
せっかく乾きかけた状態だったが、こうしていても仕方がない。彼女は立ち上がると、嵐の中を小屋に向かって歩き出した。


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(そういえばあたし、あの人の名前まだ聞いてなかったわ)


・・・


小屋に戻って人心地ついたのは、夜中の少し前だった。
再び体を乾かすと、暖炉の前で少し寝てしまったらしい。”ぷぅ”の鼻に頬を突っつかれて、イェアメリスは目を覚ました。


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季節外れの嵐はさらにひどく。雷を伴うようになっていた。
目が冴えてしまった彼女は、小屋の扉を少しだけ開けて、雨風が吹き込まないようにしながら外の様子を窺った。


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少しだけ嵐は弱まったようだ。
雨は相変わらずだが風はおさまりかけている。
彼女はぶるっと震えると、再び寝ようと扉を閉めかけた。


(あれ? ・・・あそこに何か・・・)


視界の端に違和感を感じて、扉を閉めかけた手を止める。

よく見えるように小屋からテラスにでた。


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また濡れてしまったが、気にせず暗闇に目を凝らしてみる。見えるのは海。家のすぐ先は海岸なのだから当たり前だ。・・・海岸を左から右へ、異常がないか確認しようとしたとき、彼女の目に黒い塊が飛び込んできた。


家の前から少し離れた海岸近く、盛り上がった影が稲光に照らされると、彼女は理解した。


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(船だわ!)


海岸近くで船が座礁していた。破壊された船尻の方は、半ば水没している。


難破船だった。

小屋に帰ってきたときには気づかなかった。


つい今しがた座礁したに違いない。


(助けないと・・・!)


イェアメリスは部屋に駆け戻ると、暖炉の火でランタンに点火して、家から飛び出した。


つづく



※使用mod


・mintylightningmod.esp

・randomthunder.esp

 Vivid Weathers に加えて、雷関連のmodを追加しています。


・Jaxons Positioner

 物の複製や配置、位置調整など、これがないとシーンを作るのほぼムリです^^;


・Holidays

 タムリエルに祭日を追加します。対応している町では、飾りつけや花火など、お祭りが開催されたりもします。


・Particle Field

 装備することによってさまざまなエフェクトを発生させるmod

 今回の臭いモヤモヤwや、冷気のエフェクトは、これで出しました。 





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3 Comments

もきゅ  

memorandum

1章あたりの話の長さ、SSの数、をどれぐらいにするか模索ちゅ~
文章やSSのアンバランス、記事の長短がまだ揺らぐと思いますがご了承くだされ(°_°ι)

2016/10/23 (Sun) 09:42 | EDIT | REPLY |   

magmel  

こんばんは!

とても読みやすくて一気に読み進めてしまいました。
イェアメリスさんがこれから錬金術師としてどんな活躍をするのか楽しみです(*'▽'*)

リンクありがとうございました。
勝手ながらこちらからもリンクを貼らせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願いします(*^^*)

2016/10/23 (Sun) 20:49 | EDIT | REPLY |   

もきゅ  

To magmelさま

ありがとうございます!

第一部は起承転結の起なので、今のとこ伏線張りまくりですが、ちゃんと回収できるように頑張ります(=゚ω゚)ノ

しかし・・・彼女は錬金術師としてはヘッポコ、大成できるかなぁ…w
これからよろしくお願いします(*´ω`*)

2016/10/24 (Mon) 21:35 | EDIT | REPLY |   

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